北海道、特に道東は自然豊かな場所ということで有名です。
釧路湿原に摩周湖、屈斜路湖など、雄大な自然が広がっています。
釧路湿原などの自然を含む道東の最大の都市は、釧路市です。
道東の自然を巡りたいなら、釧路市を中心に旅行計画を立てると、自然とグルメを堪能して釧路旅行を堪能できます。
この記事では、釧路を旅行した大学生が自身の経験を踏まえて、道東旅行で巡るべきスポットを、1日ごとのモデルコースとしてご紹介します。

これから道東旅行を予定している人は、ぜひ参考にしてみてください!

北海道の釧路旅行のコースはこれでOK!
北海道の釧路旅行で巡るべきスポットを下の地図にまとめました。
交通機関と観光スポット、グルメでアイコンの色を分けています。
2泊3の大まかな流れはこちら。
釧路湿原をレンタカーか電車・バスで巡り、北海道の自然を満喫!
摩周湖・屈斜路湖を中心に、美幌峠や和琴半島の露天風呂を満喫!
摩周湖裏の神の子池や、厚岸まで足を延ばして牡蠣を食べよう!釧路駅前では北海道のB級グルメを堪能しよう!

では早速、2泊3日の釧路旅行モデルコースを細かくチェックしましょう!
1日目:釧路湿原と釧路市街を中心に観光しよう
釧路のことを知るために、まず1日目は釧路湿原と釧路市街を中心に観光するのがよいでしょう。
- 釧路湿原で大自然を感じる
- 北海道のグルメを堪能する
このように、大自然とグルメを堪能できるように予定を組むのがおススメです。
北海道旅行の交通機関は、レンタカーを利用しよう

北海道は広大な土地のため、都心部以外は公共交通機関がそれほど発達していません。
釧路も例外ではなく、バスは数時間に一本といった感じです。
加えて冬は融雪により、電車が走っていないことがあります。

私は事前調査不足で、道東の電車がすべて運休していることを前日になって初めて知りました。
そのため、釧路を効率よく巡るには、レンタカーを利用しましょう。
釧路空港や釧路駅の前には、たくさんのレンタカー屋さんが並んでいます。
事前に予約するなら、skyticketレンタカーなどのサイトで最安値で予約できます。
当日飛び込みでも借りられることが多いですが、なんせ北海道のレンタカーは人気が高いので、事前に予約しておく方がよいでしょう。
>>【関連記事】大学生なのに、まだレンタカーで旅行したことないの?
北海道が誇る大自然、釧路湿原に向けて出発!
車を借りたら、早速釧路湿原に向けて出発しましょう!
上の地図で分かるように、釧路湿原は広大です。ぐるっと一周回るのに1日かかると考えておいた方がよいです。
そのため、急がずゆったりと車を走らせて、雄大な北海道を感じましょう。
釧路湿原の観光スポット:細岡展望台で釧路湿原を一望

釧路湿原観光の初めのスポットは、細岡展望台です。細岡展望台では釧路湿原を一望することができます。
釧路湿原内には、釧路川という大蛇行する河川が流れています。この釧路川を一望できるベストスポットが細岡展望台です。
細岡展望台付近には駐車場があり、車を駐車場に止めて歩いて展望台まで向かうことになります。
駐車場から展望台までは、コンクリートの道が舗装されていて、何ら問題なく歩いて進めます。

広大な自然が眼下に広がっているので、双眼鏡などがあればもっと楽しめるはずです!
釧路湿原の観光スポット:コッタロ湿原展望台
次に観光すべきスポットは、コッタロ湿原展望台です。

私が訪れた冬季には、道路が通行止めになっていてあくせすできませんでした...。
しかし、釧路湿原を巡るには外せないスポットと感じたので、あえてこの記事では紹介します。
コッタロ湿原は、タンチョウの最大の生息地です。
実は、コッタロ湿原は釧路湿原には含まれないので、観光の穴場スポットになっています。
人よりワンランク上の釧路旅行をしたいなら、コッタロ湿原展望台は外せませんね!
釧路湿原のグルメ:ハートンツリーでスープカレーをいただこう


釧路湿原の周辺には、あまり飲食店がありません。そんな中、一軒ポツンと営業している飲食店が、「ハートンツリー」です。
ハートンツリーはおしゃれなカフェで、お昼時にはおいしいランチをいただくことができます。
最大の魅力は、乳製品や野菜はすべて道内産で、すべて手作りで提供されるということ。
ピザやパンなどが販売されていますが、私が食べたのはお店イチ押しのミルクカリー。サラダと手作りナンが付いて1,760円です。

まろやかだけど、その奥にスパイスを感じられます。釧路湿原を一周する際、ちょうどお昼時のいいタイミングで立ち寄ることができます。
釧路湿原の観光スポット:鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ

次に訪れたいスポットは、「鶴井・伊藤タンチョウサンクチュアリ」です。
タンチョウの生息数は、一時期は数十羽まで減ってしまい、絶滅の危機に瀕していました。
そんな中、伊藤良孝さんはタンチョウ絶滅の危機を防ぐため、給餌を通してタンチョウの個体数を増やしていきました。
伊藤さんを初めとするタンチョウ保護は、釧路の大自然を守るために今後も継続して続かなくてはなりません。
そのため、タンチョウ保護の拠点として、鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリが制定されました。
ここでは、北海道の野生動物タンチョウを実際に見ることができます。

釧路湿原の観光スポット:鶴見台でタンチョウを目の前で観察しよう

次に訪れたいポイントは、「鶴見台」です。鶴見台はその名の通り、鶴が見れる展望台です。
ただ、もし時間が無い場合には、ここはスキップしても良いかと思います。
というのも、タンチョウは「鶴居・伊藤タンチョウサンクチュアリ」で見られますし、この先にはぜひ訪れてほしい観光スポットがあるからなのです。
釧路湿原の観光スポット:釧路市湿原展望台で釧路湿原を一望!

釧路湿原を観光する上で外せないスポットは、釧路市湿原展望台です。
この展望台を拠点として、屋外には遊歩道が整備されており、複数のビューポイントがちりばめられています。
およそ1時間程度で、遊歩道を1周することができます。また、すべての遊歩道は木で整備されていますので、車いすや足の不自由な人でも問題なく楽しむことができます。
一番の見どころは、「サテライト展望台」です。サテライト展望台では、広大な釧路湿原を一望することができます。

目の前に広がる景色は広大。
北海道が誇る絶景を体感することができます。

釧路市湿原展望台を最後に、釧路湿原の主な観光スポットは制覇できました!
時間的にはそろそろお腹が空いてきたころです。
そのため、釧路市街に出向いて、北海道のグルメを楽しみましょう。
釧路市街の飲食店で、北海道のグルメを楽しもう!
釧路駅から南側に徒歩10分程度で到着する末広町・栄町には、釧路最大の歓楽街があります。
ここでは、たくさんの飲食店が立ち並んでおり、北海道のグルメを楽しむことができます。
ちなみに、私が訪れたのは、「海鮮炉端 釧路っ子」です。いわゆる大衆居酒屋といった感じで、一人旅でも入りやすい店構えです。
この店のオーナーは元魚屋で、魚の仕入れに関しては目利きに間違いなしです。

おススメは、やはり魚介類でしょう。特にお刺身の盛り合わせやほっけ焼きなど、北海道に来たら絶対に外せないグルメがたくさんあります。

2日目:少し足を延ばして摩周湖と屈斜路湖を観光
2日目, 3日目は少し足を延ばして、摩周湖と屈斜路湖まで観光してみるのがおススメです。
摩周湖と屈斜路湖へのアクセスは電車かレンタカーですが、現地での移動のことも考えるとやはりレンタカーがおススメです。
車を借りる前に、まずは腹ごしらえ。和商市場で魚介を堪能!

和商市場とは、釧路駅から歩いて10分ほどのところにある魚介を販売している市場です。
ここでは、「勝手丼」と呼ばれる海鮮丼をいただくことができます。
勝手丼とはその名の通り、自分の好きな海鮮だけを選んで作る自分だけの海鮮丼です。好きなものを好きなだけ乗せられるので、朝からガッツリ派の人も軽めの人も満足できます。
ちなみに、海鮮類は破格の安さ。北海道産の海老が、一皿こんなに乗って1000円で購入できます。郵送も可能なので、お土産選びで訪れるのも楽しいです。

まずは摩周湖第1・第3展望台へ!北海道が誇る自然を堪能!

摩周湖はアイヌ語で「神の湖(カムイトー)」と呼ばれる神秘の湖です。外から川が流れ込むことが無く、青色の湖が広がっています。
非常に透明度が高く、過去には世界最高の透明度を誇りました。
摩周湖の保護のため、湖を下ることはできませんので、湖の上側の展望台から湖を見下ろします。


摩周湖周辺には「摩周湖第1展望台」「摩周湖第2展望台」「裏摩周展望台」など、複数の展望台があります。
このうち裏摩周展望台については、近くの観光スポット「神の子池」と同時に回れるので、2日目は摩周湖第1展望台と摩周湖第2展望台を巡るのがよいでしょう。

ちなみに、「道の駅 摩周温泉」付近がこの周辺で買い出しが可能な場所です。
ここを離れるとスーパーや飲食店はほとんどないので、食事や買い物はここで済ませましょう。
美幌峠で屈斜路湖を一望しよう!道の駅でB級グルメも!

次に訪れるべきポイントは、美幌峠です。美幌峠はその名の通り高台になっていて、屈斜路湖を上から一望することができます。
駐車場から歩いて5分程度で、屈斜路湖を一望するためのビューポイントに到着します。
また、美幌峠には道の駅があるため、屈斜路湖周辺のB級グルメをいただくこともできます。
和琴半島にある露天風呂で、1日の疲れを癒そう

今日の締めくくりに、和琴半島にある露天風呂に入って1日の疲れを癒しましょう。
和琴半島は屈斜路湖に面し、和琴半島の付け根には公営の露天風呂があります。
この露天風呂は、男女混浴です。この点、ご留意ください。
この露天風呂では、和琴半島を眺めながら入浴することができます。私が入浴した際には、白鳥が屈斜路湖に浮かんでいました。

私が訪れたのは、2月で少し雪が残っていました。寒い季節に温かい露天風呂。最高ですね。
摩周湖・屈斜路湖周辺で格安で宿泊したいなら、ユースホステルへ
摩周湖と屈斜路湖周辺には、あまり多くの宿泊施設はありません。
選択肢が狭まりますが、「ホテル」ということにこだわらなければユースホステルを選択することで格安で宿泊できます。
ユースホステルでは、男女別で複数人との相部屋で、シーツの交換などの簡単な作業は自分で行う必要があります。
逆に言えば、セルフサービスが多いから格安で宿泊できると言えます。
また、ユースホステルでは相部屋ということもあり、様々な人と出会うことができます。
旅行仲間を作りたい人や、人としゃべりたい人にはうってつけの宿です。
摩周湖と屈斜路湖の周辺には、「摩周湖ユースホステル」と「屈斜路原野ユースゲストハウス」の2つがあります。
私は屈斜路原野ユースゲストハウスに宿泊しました。このユースホステルは、木造の柔らかい印象の建物がおしゃれで、部屋の内部も温かみを感じられ、疲れた体を癒すことができます。

付近には飲食店は無いので、摩周駅周辺で食事を取ったり買い出しをするのがおススメです。
3日目:摩周湖周辺の観光と、北海道のグルメを堪能
3日目は、残った摩周湖周辺の観光をし、少し寄り道をして北海道のグルメを堪能しましょう。
摩周湖と屈斜路湖以外にも見学しなければならない湖があります。それが「神の子池」です。
神の子池で神秘的な青い池を見学しよう

神の子池は、摩周湖からの地下水が湧き出てできた湖です。
摩周湖はアイヌ語で「神の子」という意味でしたね。摩周湖からの水が湧き出ているため、「神の子池」という名前が付けられました。
神の子池最大の見どころは、なんといってもコバルトブルーの美しい景色です。

湖の中にはオショロコマという魚が泳いでおり、北海道の自然の美しさを再発見させてくれます。
なお、神の子池は冬季は除雪されていないためアクセスしずらいです。写真のように自己責任で訪れましょう。

裏摩周展望台で、摩周湖を裏側から見てみよう
次に訪れるべきスポットは、裏摩周展望台です。
裏摩周展望台では、摩周第1・第3展望台から望んだ景色とは逆側から摩周湖を一望できます。
第1・3展望台とは異なった角度で摩周湖を望むことで、摩周湖の美しさを再発見させてくれます。

せっかく摩周湖を観光するなら、すべての展望台を制覇したいですね!
帰り道に多和平展望台に寄って広大な北海道を体感しよう

帰り道の道中にある観光スポットが、「多和平展望台」です。多和平展望台は標茶町 (しべちゃ) の丘の上にある展望台です。
多和平展望台からは、360度広がる緑の大地を一望することができます。360度一望できるため、摩周岳などの山々も見ることが可能です。

周辺には牧場があり、牛や羊なども見ることもできます。
厚岸まで足を延ばして、北海道名物 牡蠣を堪能しよう!
3日目の最後に、厚岸 (あっけし) まで足を延ばして北海道の名産品をいただきましょう。
北海道といえば海の幸ですよね。厚岸では、名産の牡蠣をいただくことができます。

厚岸では牡蠣の店がたくさんありますが、イチ押しは「エーウロコ」という漁協組合の直売店です。
ここは市場で、自分の好きな魚介を好きなだけ選んで、その場で食べることができます。
牡蠣のほかにも、カニやホタテなどの海の幸も販売されています。
釧路観光の最後に、「スパカツ」と「さんまんま」を堪能しよう!
釧路旅行の最後は、やはりグルメで締めましょう!
これまで様々な北海道のグルメを堪能してきましたが、最後は釧路のB級グルメを堪能してみるのはいかがでしょうか。
この記事でご紹介するB級グルメは、「スパカツ」と「さんまんま」です。
レストラン泉屋総本店で有名なグルメ「スパカツ」をいただこう

釧路の名物と検索すると、高い確率で出てくる料理が「スパカツ」です。
スパカツとは、「スパゲティ+カツ」のことで、熱々の鉄板の上にスパゲティとカツが乗っており、デミグラスソースがかかっています。
鉄板でスパゲティが焼かれることで、スパゲティのぱりぱりとした食感も楽しむことができます。
スパカツはレストラン泉屋総本店でいただくことができます。レストラン泉屋は昔からある洋食屋さんといった雰囲気で、落ち着いて食事をいただくことができます。
もうひとつのB級グルメ「さんまんま」は魚政でいただけます

釧路でぜひ食べたい、もうひとつのB級グルメは「さんまんま」です。
さんまんまはその名の通り、さんまが使われています。炊き込みご飯の上に脂ののったさんまが乗っており、口の中でとろけます。
また、ご飯とさんまの間には大葉が挟まっており、すっきりとした味わいです。
甘めのタレで味付けされたさんまは、一口食べれば止まりません。
一本単位で販売されていますが、ペロリと完食することができます。
釧路旅行は2泊3日で、摩周湖と屈斜路湖にも足を延ばそう
以上が、釧路旅行で巡るべき観光スポットです。
主要な観光地を巡るのであれば、2泊3日 (+移動日に1日) があれば、釧路周辺を旅行することができます。
北海道で外せないものは、やはり「自然」と「食」でしょう。
- 自然
釧路湿原、摩周湖、神の子池、屈斜路 - 食
刺身、ホッケ、牡蠣、スパカツ、さんまんま
これらを堪能することで、大満足の2泊3日を過ごすことができます。
釧路・摩周湖・屈斜路湖観光においては、ぜひご参考にしてみてください!

今すぐ釧路名物を味わいたいなら、お取り寄せしてしまおう!
ここまで読んで、今すぐにでも釧路の海鮮を味わいたいと思った方は多いのではないでしょうか。

豪華な海鮮と釧路のB級グルメの飯テロ、失礼しました。
今すぐに現地に出向くことはなかなか難しい人も多いと思います。そこで、どうしてもすぐにおいしい海鮮を食べたくて仕方がない人のために、釧路名物をお取り寄せできるお店をご紹介します。
それが、「北釧水産」です。北釧水産では、牡蠣やホタテなはもちろん、新鮮なカニやいくらなどもお取り寄せすることが可能です。
例えば、牡蠣であれば殻付きの牡蠣や、むき牡蠣など、手軽に食べられるように様々な形態で販売されています。
仕事や学校ですぐに釧路にはいけないけど、旅行気分を味わいたい人はぜひチェックしてみてくださいね!

現地を訪れて釧路の自然と食を体感してほしいのが本音ですが、手軽に旅行気分を味わえるという点で魅力的ですね!