大学生は旅行やサークル活動で、レンタカーを利用することが多いと思います。
その際にやはり心配なのは、万が一の事故です。
しかし、レンタカーの補償制度をうまく活用することで、万が一の際のリスクを減らすことができます。
その方法は、免責補償制度とNOC補償制度の両方に加入するということ。
「免責って何?NOCって何?」と思った方は、ぜひこの記事を読んでみてください。

この記事を読むと、大学生がレンタカーを安心して利用する方法を理解することができます!
大学生がレンタカーを利用するのは怖い?

そもそも、大学生がレンタカーを利用して旅行などを行うことは、危険で怖いものなのでしょうか。
もちろん、車を運転するための運転技術は必要ですが、運転免許を取得している以上、基礎的な運転は可能なはずです。
事故のリスクは、車に乗っている誰もが抱えるものです。
そのため、普通に運転していれば、特段大学生がレンタカーを利用することが怖いとは言えないのです。
大学生のレンタカー利用が危険かどうかは、下の記事に書いてありますので、ご参考に!
https://student-live.com/lentacar-domestictravel/
レンタカーの保険内容のチェックはとても重要!
いくらレンタカー利用が怖いものではないとはいえ、車を運転する以上は常に事故と隣り合わせです。
そのため、利用する場合は必ず保険に加入しておかなければなりません。
実はほとんどすべてのレンタカー会社で、自動的に保険が適用されます。
そのため、保険の詳しい内容に関しては知っておく必要がありませんので、ここでは保険について最低限理解しておくべき事項を確認します。
万が一の事故の際に、保険を適用させることができる

事故の種類には、対人事故や対物事故などがあります。
- 対人事故...事故で人にけがを負わせるような事故。
- 対物事故...事故で物を壊してしまう事故。
当然、事故を起こしてしまった場合、相手や壊したものに対して補償する必要があります。
実際の例を見てみましょう。
車同士の事故で相手をケガさせてしまい、入院費用や休業損害が発生した
お支払いする保険金:243万円
https://www.ins-saison.co.jp/otona/service/case/opposite.html
243万円なんて大金、なかなか支払うことはできませんよね。
このような場合に、保険を活用することで金銭面での負担を最低限に抑えることが可能です。
ちなみに、歩行者をはねて相手が亡くなった場合の例では、約1億円以上の賠償を求められた例もあります。

保険ですべてが解決するわけではありませんが、少なくとも金銭面での問題は解決させることが可能です。
レンタカーの保険の種類|初心者でもOK?年齢制限は?
それでは、実際にレンタカーを借りる際の保険の種類を確認していきましょう。
実際に車を借りるときに確認すべき事項は次の3点です。
- 任意保険
- NOC(ノンオペレーションチャージ)補償
- 免責補償制度
NOCと免責補償は正確に言うと保険ではありません。
しかし、ここではわかりやすく考えるため、保険と同様に考えることにします。
それでは、実際にひとつづつ確認していきましょう。
一般で言う「任意保険」
まず、第一に確認すべきことは、レンタカーを借りる際に自動的に加入する任意保険です。
注意をしたいことは、対人・対物の保険金上限額が無制限であること。
前述のように、人をはねてしまった場合、億を超える賠償金を支払わなければならない可能性があります。
また、高額なものを壊してしまった場合にも同様です。
そのため、対人と対物の保険金上限額が無制限であることは必須です。
それ以外の部分については、なるべく上限金額が高いほうが望ましいですが、多くのレンタカー会社が同じような保険金額です。
NOC(ノンオペレーションチャージ)とは?
次に確認すべきことは、NOC(ノンオペレーションチャージ)の免責があるかどうかです。
おっと、ここで聞き慣れない言葉が二つ出てきましたね。解説します。
- NOC(ノンオペレーションチャージ)
事故によって車を貸し出すことができなくなったレンタカー会社に対する補償。 - 免責
損害が発生した場合でも、保険会社が保険金の支払いを負う義務がないこと。つまり、免責額は自己負担額。
例えば、事故を起こしてしまって車が動かないとします。
この場合、レンタカー会社が貸出せる車の数が減るため、その分の補償をレンタカー会社にしなければならない、ということですね。
この時の補償をNOCといいます。
NOCは車が自走する場合は2万円、車が自走しない場合は5万円ということが多いです。
レンタカー利用時の保険|NOC保障制度
前述のNOCの支払いが免除とすることができるNOC補償制度が存在します。
この制度に加入しておくことで、万が一の際の負担額を抑えられます。
加入額の相場は1日500円程度が相場です。
レンタカー利用時の保険|免責補償制度
免責補償制度は、免責額をレンタカー会社が補償してくれる制度です。
免責補償制度に加入すれば、免責額の支払いが免除されます。
例えば免責5万円で、15万円の補償をする場合、免責補償制度に加入していれば自己負担は0円となります。
免責補償制度に加入する場合は、1日1,000円前後が相場となっています。
免責補償とNOC補償の違いについて整理しましょう

免責とかNOCとか、あまりなじみの無い言葉がたくさん出てきましたね。
ちょっとややこしいので、ここで免責補償とNOC補償について整理しておきましょう。
レンタカー会社の保険を確認してみると、次のように書かれていることがあります。
この場合、保険を利用する場合は5万円までは自己負担となる、ということを示しています。
例えば補償金額が3万円の場合、完全自己負担となります。
一方、補償金額が15万円の場合、免責額5万円は自己負担、10万円は保険が利用できるということになります。
そして、NOCについても考えてみましょう。
つまり、合計最大15万円の補償が生じます。
15万円をぱっと用意できる大学生は少ないのではないでしょうか。
免責補償制度やNOC補償制度に加入しておけば、これらの自己負担は0円になります。
「免責補償制度」や「NOC補償制度」は多くのレンタカー会社で用意されています。
レンタカーの保険加入に年齢は関係ある?
レンタカーを借りると、その時点で任意保険には自動的に加入されます。
そのため、NOC補償制度と免責補償制度に加入できるかどうかがポイントです。
これはレンタカー会社によってまちまちです。
たとえばニッポンレンタカーでは21歳未満の場合は免責補償制度に加入できない場合があります。
一方、トヨタレンタカーでは年齢に関係なく免責補償に加入することが可能です。
レンタカーの保険加入と免許取得からの日数は関係ある?
年齢と同様に、免許取得からの日数によって、免責補償やNOC補償に加入できるかどうかが決まります。
ニッポンレンタカーでは、免許取得後から1年間は免責補償に加入できない場合があります。
一方、トヨタレンタカーでは免許取得からの日数に関わらず、免責補償制度に加入することが可能です。
レンタカー利用時に免責・NOC補償制度には加入するべき?

では、大学生が免責補償制度やNOC制度に加入するべきなのでしょうか。
結論から言うと、
です。
というのも、事故を起こしてしまった時の金額を計算すると明らかです。
事故を起こしてしまって、最大の補償金額を考えてみましょう。
ここでは、トヨタレンタカーの金額を参考にしてみますね。
免責補償加入費用 | NOC補償加入費用 | 免責額 | NOC | 出費額 | |
免責・NOC補償なし | 0円 | 0円 | 10万円 | 5万円 | 15万円 |
免責・NOC補償あり | 1,100円 | 550円 | 0円 | 0円 | 1,650円 |
この表からわかるように、事故を起こした際は15万円の補償をしなければならないです。
しかし、免責補償・NOC補償に加入しておくと、事故を起こしても加入費の1,650円だけで済みます。

すぐにお金を用意できない大学生ほど、免責補償とNOC補償に加入しておくべきです!!
まとめ|レンタカーの補償制度をすべて利用するべき!

レンタカーを借りる際の保険・補償制度はご理解いただけましたか?
一般で言う任意保険は、自動的に加入されます。
事故の際は免責額やNOC補償も支払わなければなりません。
それぞれの補償制度を活用することで、万が一の際の出費を少しでも抑えることができます。
大金を用意できない大学生ほど、少しの出費を拒みがちです。
しかし、万が一のことを考えると、入っておかない手はありません。
様々な補償制度を利用して、賢くレンタカーを利用しましょう!
▼参考記事|実際にレンタカー会社の保険・補償を徹底比較!