大学生の中には、飲食店、特に居酒屋でバイトをしている人はとても多いのではないでしょうか?
新たに大学に入学した新入生の人は、もしかするとバイトを探しているかもしれません。
その中で、居酒屋を視野に入れている方はいないでしょうか?
私の大学の周りには数多くの居酒屋があって、大学生がこぞってバイトをしています。
私もかつて、そんな居酒屋アルバイトをしていました。
よくバイトをしているときは、「大変じゃない?」と聞かれたものです。
そこで、居酒屋バイトはきついのかどうか、私が実際に経験したことを詳しく解説したいと思います。
居酒屋バイトとしての信頼性

私が居酒屋バイトとして経験してきたことは、次の通りです。
- 3年間継続してアルバイトを行っていた。
- キッチン以外は何でもこなせるレベルまで到達した。
- ある程度のトラブルはいろいろ経験してきた。
この居酒屋は、大手の居酒屋ではなく、地域に数店舗を構える地域密着型の居酒屋です。
イメージとしては、焼き鳥や日本酒を提供するザ・居酒屋って感じでしょうかね。
途中でやめていく人もいましたが、私はなんやかんやで3年間続けてしまいました(笑)
居酒屋バイトはきつい?

この質問、本当によく聞かれました。
初対面の人や家族に居酒屋でバイトしていると伝えると、多くの人がこの質問を投げかけてきました。
この質問に対する私の答えは、

そこまできつくなかった。
きつかったこともあったけど、環境が良かったから乗り越えられた。
です。
私の場合、夜型ということもあったので、居酒屋でバイト中にとても疲れる...といったことはあまりありませんでした。
(でもやはり、寝不足の日とか、オール明けの日とかはさすがにしんどかったですね。)
私の後に入ってきたバイトの女の子は、23時ぐらいになってくると目をしょぼしょぼさせていましたが、一か月後には慣れてしまっていました。
だから、要は慣れなのだと思います。
しかし、このように答えるとさらに質問が降りかかってきます。
そこで、過去に質問された中で、特に多かった質問について解説していきます。
店長は怖いの?
私のバイト1年目の店長は、忙しくなると人が変わる、いわゆる怖い店長でした。
いつも怖いだけではなくて、忙しくないときはすごく優しいので、そのギャップがまた怖かった思い出があります。
そして、2年目以降の店長は全く怖くなく(顔つきは怖かったですが)、すごく優しく丁寧に教えてくれました。
このことに関しては、下のリンクの記事に詳しく書いていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
https://student-live.com/parttime-history/
正直なところ、店長が怖いかどうかは、人にもよりますし、店にもよります。
つまり、最終的には運が物をいうということになります。
でも、いざバイトを始めてから店長が怖いと知ると、ちょっとバイトに行く気がうせてしまいますよね。
だから、もし居酒屋でバイトしたいのであれば、先輩やSNSで情報を集めてみるといいかもしれません。
特におすすめの調査方法は、
という方法です。
つまり、自分の目で見て、自分で判断するのです。
こうすれば、面接のときにも、
「以前来た時においしかったから志望しました!」
と、理由を作ることができますね。
夜の帰りは遅くなるの?
私の居酒屋は、23時にラストオーダー、24時に閉店でした。
そのため、23時前後からキッチン回りに集中して洗い物を行い、24時からお皿をバッシングして、洗い物をする、というルーティーンでした。
このように片づけを行うと、結局のところ、バイトが終了するのは1時ぐらいだったと思います。
また、新人さんが洗い物をしているときは、もうちょっと時間がかかることもあります。
居酒屋によっては、賄いが食べられるところがあると思います。
賄いを食べる場合、もう少し時間が経って、結果1時半ぐらいに家に帰る、という場合が多かったですね。
年末年始や、4月の歓送迎会シーズンなどは、お客さんが多かったのでもう少し時間が遅くなりました。
しかし、8月などは居酒屋の忙しさは落ち込む時期なので、この時期には比較的早く帰ることができました。
酔っぱらった人への対応はやっぱり大変?
居酒屋ではお酒を提供します。
そのため、泥酔して仕事中なのに絡んでくるということがしょっちゅうありました。
忙しくないときは何の問題もないのですが、忙しいときはやはり迷惑でしたね。
しかし、3年も居酒屋でバイトしていると、そのような絡みを華麗にスル―したり、流す能力が自然と身に付きます。
「そうですね~、あはは~」
と言ってその場を切り抜けたことが幾度となくあります。
このように、華麗にスル―する技を身につけると、とても強いです。
また、飲みすぎて寝てしまったり、トイレで嘔吐してしまったりするお客さんもいます。
嘔吐されるのは本当に迷惑ですね。
処理をするのも嫌だし、衛生的な問題も生じます。
しかし、これも居酒屋バイトを続けていると、

あ、そろそろ来そうかな...?
と、お客さんの表情や動きをみて予想することができるようになります。
そんな時は、「お冷をお持ちしましょうか?」とか、ビニール袋を準備しておくなど、事前に対処することができます。
居酒屋バイトにおいて、酔っぱらいとは切っても切れない関係があると思いますが、これを華麗に対処する技は自然と身に付きます。
居酒屋バイトはパリピばっかり?
私のバイト先でも、やんちゃそうな人は働いていました。
耳や舌、おへそにピアス、金髪の女の子など...。
しかし、高い割合でパリピがいたわけではありません。
しかも、最初は抵抗があるかもしれませんが、何回もシフトが被ると、自然と仲良くなっていきます。
仕事上コミュニケーションをとる必要がありますからね。
仲良くなると、とてもいいことがあります。
それは、自分の知らない世界のことを知れるということです。
「居酒屋バイトはやんちゃな人が多そうで怖い...」
と感じる人は、やんちゃな人の世界を知る機会はなかなかないですよね。
しかし、自分の知らない世界の人は、時に全く想像もつかないような観点から話をしてくれたりします。
これは相手側にとっても同じことです。
すなわち、いろいろな人と会話をし、いろいろな世界を知ることで、自分の視野を広げ、世界観を広げることができます。
居酒屋バイトをしていてよかったこと

少しネガティブなことを書いてしまったかもしれませんが、居酒屋バイトをしているといいこともたくさんあります。
私が感じたメリットについて、以下で解説します。
22時以降にシフトを入れると結構稼げる
バイトをする意味は何でしょう。
経験を積むため?スキルを磨くため?
多くの人がバイトをする理由は、
ではないでしょうか。
学生であれば、サークル活動を行ったり、旅行に行ったりする人も多いです。
でもこの理由は決して不純な動機ではありません。
なぜなら、バイトをするほとんどの人が、同様の理由だからです。
そこで皆さんがバイトを選ぶときに重視することは何でしょう?
やはり、時給ではないでしょうか。
時給が高いところで働いて、同じ時間働いてもたくさんの給料を手に入れたいですよね。
22時以降、朝の5時までの時給には、25%の深夜手当が支給されます。
つまり、同じ時間働いても、手にする金額が違うのです。
どのくらい違うのか、実際に計算してみましょう。
時給が1,000円の場合を考えてみます。
働く時間帯 | 18時~22時 | 21時~25時 |
労働時間 | 4時間 | 4時間 |
深夜労働時間 | 0時間 | 3時間 |
給与 | 4,000円 | 4,750円 |
同じ4時間働いても、時間帯によって実際の給与は750円違うということがわかります。
例えば週3回バイトをするとすると、1カ月で生じる差は約10,000円にもなります。
一年間では...12万円の差が出る計算になりますね。
深夜手当以外にも、店によっては土日は時給アップなどとしている場合もあります。
このように、様々な手当を有効活用すれば、効率よく稼ぐことができます。
人と仲良くなれる
居酒屋には、常連さんが付いてくれることがあります。
それは、料理がおいしいということはもちろんですが、店の店員に会いに来るという場合もあります。
例えば、趣味が合うとか、同じ出身地とか、そのくらいのことでも話は盛り上がり、お客さんと仲良くなることができます。
実際、私は社会人のお客さんと仲良くなって、一緒にパンケーキを食べに行ったこともあります。
実際にこのような出会いがあることで、パンケーキは食べなかったとしても、様々な勉強にもなります。
料理やお酒について学べる
居酒屋で学べることとして大きいのが、料理やお酒について学べるという点でしょう。
店員側は、お客さんにおススメの料理やお酒を聞かれたときに、答えられる必要があります。
- いぶりがっこって何?
- 一番甘口で飲みやすい日本酒はどれ?
- ズバリ、店員さんのおすすめは?
このような質問をよく聞かれたことを覚えています。
この質問に答えるためには、店で売っている食品の性質や味を知っておかなければなりません。
これらの質問に答えられない!と思う人もたくさんいるかと思いますが、全く問題ありません。
わからないことがあればその都度店長や社員さんに確認して、自分の料理の知識をアップグレードしていくことができます。
ちなみに、私は日本酒が得意ではないので味や風味はよくわかりませんでした。
そんな時は正直に、

私は日本酒が苦手なんですよね。
でも、うちの店長は日本酒大好きなので、店長を連れてきますね(笑)
と伝えたりして、ひと笑い取るなんてこともしていました。
居酒屋バイトは最初は誰もがきつい!

今回の記事では、私の経験談をもとに、居酒屋バイトがきついのかどうか、解説しました。
- 店長が怖いかどうかは、人にも店にもよる。私の場合は優しかった。
- 帰りは遅くなることもしばしばある。
- 酔っ払いの対処は大変な時もあるが、予測できるようになる。
- 居酒屋だからと言ってパリピばかりではない。パリピと仲良くなると、視野が広くなるし、単純に楽しい。
何事にもメリットやデメリットはありますが、私はデメリットを長年の経験で補完していきました。
もしかすると、これは居酒屋バイトに限らず、あらゆるバイトに共通していることなのかもしれません。
私の経験から言うと、合わないと思ってすぐに辞めてしまうのではなく、ちょっと頑張って継続してみると、違う側面が見えてくるかもしれませんね。
それでは、良い居酒屋バイトライフをお過ごしください!