大学生の中にはバイクに乗ってみたいという方も多いのではないでしょうか。
バイクに乗るための第一歩は、「免許を取得すること」です。
免許がないと何も始まらないですからね。
しかし、大学生が取得することが多い普通二輪免許には、MTバイクとATバイクの2種類があります。
「絶対MT!」と決めているならともかく、このうちどちらを取得すればいいのか悩んでいる方はいませんか?
私は断然、MTバイクの免許を取得することをおススメします。
というのも、MTバイクの免許を取得する方がメリットが大きいからです。

この記事を読めば、なぜMTバイクの免許取得がおススメなのか理解できます。
最後まで読み終わるころには、「MTバイクの免許を取得する!」と思えるます!
ここで、ご参考までに私のバイク乗りとしてのプロフィールをご紹介します。
大学生はMTのバイク免許を取得するべきな理由

それでは早速、大学生がMTのバイク免許を取得するべきな理由をご紹介します。
ここではその理由を3つに厳選して、お伝えします。
取得に必要な費用や期間に大差はない
バイクの免許取得に必要な費用と期間をMT車とAT車で比較してみましょう。
ここでは大学生が取得を検討することが多い普通二輪免許で、自動車の免許を既に取得しているものとして考えます。
次の表の数字は、実際に私がバイク免許を取得した教習所のデータです。
費用 (税抜き) | 取得に必要な最低日数 | |
普通二輪免許 (MT) | 118,200 円 | 12 日 |
AT限定普通二輪免許 | 103,800 円 | 10 日 |
この表を見てわかるように、免許取得に必要な費用は、普通二輪免許が1万5千円高いです。
また、免許取得に必要な最低日数は、普通二輪免許の方が2日多いです。
MTバイクの免許を取得するのは少し費用も日数もかかりますが、それほど重たい負担ではないのではないでしょうか。

ここをケチって後々後悔するかもしれないのであれば、断然MTバイクの免許取得がおススメです。
後述しますが、実はATバイクの教習はMTバイクの教習よりも難易度が高いのです。
なおさら、ATを選ぶ理由はなくなるのではないでしょうか。
新車のうち、流通しているバイクの多くはMT車
世の中に流通しているバイクの多くはMT車です。
例えば、HONDAのバイクラインナップを見てみましょう。
ここでは、大学生が検討することの多い126~250 ccのバイクを見てみます。

これを見てみると、126~250 ccのバイク全11台のうち、MT車は8台でAT車は3台と言うことになります。
割合的にはMT車が70%、AT車が30%です。

このことから、大学生が購入を検討することの多い125~250 ccのバイクの多くはMT車であることがわかります。
この例はHONDAの新車購入の場合でした。
しかし、大学生は安い中古バイクの購入を検討することが多いです。
中古バイクについても流通量はATよりMTの方が多いです。
中古バイクなら流通量はATよりMTの方がより多い
先ほどHONDAのバイクのAT・MTの割合を確認しましたが、次は中古バイクのサイトを確認してみましょう。
今回は、例としてグーバイクのサイトを見てみます。
また、原付は本記事の趣旨と外れるので、これも除外して考えます。
この表のうち、「スクーター」と書かれているものがAT車にあたります。
割合を計算してみると、MTバイクは79%、ATバイクは21%です。
このことから中古バイクについても、MTの方が流通量が多いということがわかります。

流通量が多いとそれだけ選択肢が多くなります。
多くの選択肢からより良いバイクを選びたいですね!
>>関連記事|大学生のバイク購入の初期費用は?維持費・保険の実例を公開
バイク教習はATよりMTの方が簡単で取得しやすい

車の免許を取得する際、ATよりMTの方が難しいという話は聞いたことがありませんか?

私は友人と車の免許の合宿免許に参加しましたが、そのうち1人は途中でATに変更しました。
同様にバイクもATよりMTの方が、教習が難しいと感じてしまうかもしれませんが、全くの間違いです!
バイクの場合、MTの方がATよりも簡単です。
それは、
- ATのバイクは重い
- MT車ならバランスがとりやすい
- MT車なら速度調整しやすい
という理由によります。これらを詳しくひとつづつ確認していきましょう。
MTのバイク教習が簡単な理由1:ATのバイクは重い
バイクは車と違って自分でバランスを取らなければなりません。
バイクの重量が重いとバランスを取りづらく、低速時にふらついたり最悪の場合こけたりします。
同じ排気量で比べたとき、ATのバイクはMTのバイクより重いです。
そのため、AT車はMT車よりも取り回しがしづらいのです。
MTのバイク教習が簡単な理由2:MT車ならバランスがとりやすい
MTのバイクを運転する際、バランスを取るためにニーグリップという技を使います。
MT車では、膝のあたりにタンクがあるのでニーグリップをすることが可能です。
一方、AT車ではシート下にガソリンタンクがあることが多いです。
そのため、AT車ではニーグリップできず、低速時にバランスを取りづらいのです。

ニーグリップは一本橋やS字、クランクなどで多用します。
この点、教習ではMT車の方が有利ですね。
MTのバイク教習が簡単な理由3:MT車なら速度調整しやすい
MTバイクはATバイクよりも速度調整がしやすいです。
MTバイクはアクセルをひねったら、その瞬間にエンジンの回転数が上がります。
一方、ATバイクはアクセルをひねってから0.2秒くらい後に、エンジンの回転数が上がります。
すなわち、AT車のアクセル操作にはタイムラグがあるのです。
バランスを崩しそうになった時には、アクセルをひねって前進することでバランスを取り戻せる場合があります。
しかし、ATバイクではタイムラグがあるために、バランスを崩してしまうことがあります。

これらの点から考えてもわかるように、ATバイクの教習はMTバイクの教習に比べて難易度が高いのです。
MTのバイク免許があれば、ATのバイクも運転できる

乗りたいバイクがATだという方でも、やはり教習が簡単なMTバイクの免許を取得することをおススメします。
なぜなら、普通二輪免許があればATのバイクも運転できるからです。
MT車の運転 | AT車の運転 | |
普通二輪免許 (MT) | 可能 | 可能 |
AT限定普通二輪免許 | 不可能 | 可能 |
この表からわかるように、普通二輪免許があれば、選択肢の幅が広がるとも言えます。
ちなみに、MTバイクの教習でもATバイクに乗車します
補足事項ですが、MTバイクの教習であっても、ATバイクに2コマほど乗車します。
その時にAT車の感覚を知ることができます。
逆に、ATバイクの教習でMTバイクに乗車することはありません。
MTバイクの教習でATバイクに乗れるのは、様々なバイクに乗車できるという点でメリットですね。
まとめ|大学生のバイク免許はMT免許を取得しよう

さて、ここまで読んでいかがだったでしょうか。
大学生ならばバイクの免許はMTを取得するべき理由をご理解いただけましたか?
その理由は、
- 取得に必要な費用や期間はほとんど同じである。
- 流通しているバイクの多くはMTである。
- 特に中古バイクならば、MTの割合は多い。
- MTバイクはATバイクよりも教習が簡単。
ということでしたね。

選択肢が多く、教習も簡単なMT車の免許を取得する方がメリットが大きいですね!
ぜひ皆さんも、MTバイクの免許を取得して、楽しいバイクライフの第一歩を踏み出しましょう!