
バイクツーリングで使う地図はスマホアプリがいい?それとも紙の地図がいい?
紙の地図がいいなら、どんな地図がおすすめ?
このように、バイクのツーリングに使う地図はスマホアプリがいいのか、紙がいいのか悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
私もかつて、同じような悩みを持っていました。

現在では、圧倒的に紙媒体の地図が便利で最強だと結論付けられます!
なぜ私が紙媒体の地図を最強だと考えるのか、この記事ではじっくりと解説していきたいと思います!
- 私が紙媒体の地図が最強だと考える理由
- おススメの紙の地図

- 某国立大学生
- HONDA VTR250乗り
- 東京大阪間をバイクで往復
- キャンプツーリングも趣味の一つ
バイクツーリングに使う地図はスマホアプリよりも紙が優れている!

これがこの記事の最も核心的で、最も伝えたいことです。
バイクツーリングに使う地図はスマホアプリよりも紙が優れている!
これまで私は何度もツーリングをしてきました。
- 家から数10 kmの近場
- 足を延ばして、家から100 kmほど離れたキャンプ場
- 東京大阪間1500 kmの往復旅(寄り道含む)
このように回数を重ねるたびに、私は「紙の地図は最高!」と思うようになりました。
というのも、紙の地図はスマホアプリよりも優れた点がたくさんあるんですよね。
この記事では、どうして紙の地図はスマホアプリよりもおススメできるのか、自分の経験をもとに解説します。
地図アプリが示すルートは、ライダーにとってベストなルートとは言えない
紙の地図のメリットと言えば、ライダーが自分でルートを選択することができるということです。
例えば、Google Mapに目的地と到着地を入力すれば、自動でルートが表示されます。この時、Google側が持っている情報をもとに、最も早い時間で到着できるようなルートを提示されます。
しかし、このルートは「最も早い時間で到着できる」ように組まれているので、ツーリングには不向きな場合が多いのです。
例えば、ツーリングに行くときには少し遠回りでも景色の美しいルートを通りたいですよね。あるいは、交通量が少なく流れがいい道を通りたいですよね。
しかし、Google Mapではこのようなことを考慮してくれません。
「到着時間の早い大通り」と、「少し到着時間は遅くなるが桜がきれいな桜並木」であれば、Google Mapは大通りを選択します。
このように、そもそもGoogle Mapのルート選択の考え方と、ライダーの考え方は全く違うのです。
一方、紙の地図を用いれば、ライダーが自分でルート設計をすることになります。
そのため、「この綺麗な桜が見れるルートを選ぼう」とか、「多少遠回りだけど、ここには寄っていこう」などといった、ライダー主体のルート設計ができるのです。
Google Map等のスマホアプリは「できるだけ早い時間で到着する」ことには向いているのですが、ツーリングには向いていないのです。
だから、紙の地図を用いて自らルート設計をすることがツーリングの楽しみに繋がるのです。
手振れ補正機能が壊れて、スマホのカメラに不具合が生じることがある
紙の地図を使わない人の多くは、スマホをハンドル部分に取り付けて走行している場合がほとんどではないでしょうか。
しかし、長時間この方法を使うのはあまりおすすめできません。
スマホが万が一落下した時に、スマホが壊れたり事故になったりすることも理由の一つです。
私がスマホをハンドル部分に取り付けて走行するのをおススメしない理由は、
スマホの手振れ機能が壊れて、通常時に写真を撮れないから!
です。
ちょっとどういうことかわからない、という人のために、先人たちの一例をお見せしましょう。
このように、スマホに過度の振動が加わることで、カメラの機能にトラブルが生じ、通常の写真を撮影できなくなってしまいます。
そのため、普段使っているスマホを地図代わりにバイクに取り付けて利用する方法はあまりおすすめできません。
もしどうしてもスマホを地図代わりとして使いたいなら、
- 普段使いのスマホ(バイクに取り付けない)
- 地図専用のスマホ(バイクに取り付ける)
のように、2台のスマホを使う方が良いでしょう。
紙の地図を使えば、これらの問題は一切生じない!
ここまで、様々なスマホアプリの地図のデメリットを挙げました。
使い勝手や見やすさという観点でも、スマホのカメラ機能を壊さないためにも、紙の地図を利用することはバイクツーリングにおいて大きなメリットであると言えます。
紙の地図に書き込むことで、旅の思い出として記録に残る
スマホアプリであれば、検索して目的地まで向かって帰宅すれば、ツーリングはおしまいです。
逆に言えば、スマホアプリの地図を使う場合、ツーリングが終わったら何も手元に残りません。
しかし、紙の地図なら思ったことや追加情報など、好みに合わせて書き込むことで、自分だけの地図になります。
自分だけの地図を作るれば、計画段階においてもツーリング時においても、さらには帰ってきた後でも思い出のアルバムとして記録に残すことができます。
このことについては、「ツーリングマップル」という地図の使い方の記事で詳しく解説しています!
>>【関連記事】ツーリングマップルの便利な使い方|情報を書き込んで自分だけの地図を作ろう!
ここまでは、「なぜスマホアプリよりも紙の地図が優れているのか」という見方でご説明しました。
ここからは、スマホアプリにはない、紙の地図のメリットをご説明します。
紙の地図を利用するメリットは、スマホの欠点を補うだけではない

紙の地図を利用するメリットは様々ありますが、このメリットはスマホの地図の欠点を補うためだけではありません。
紙の地図を使うことで、よりツーリングに適したルートを選択することができるのです。
ここでは、紙の地図を利用するメリットをご説明します。
一人だけではなく、複数人で同時にルートを確認しやすい
複数人でツーリングするシチュエーションを考えてみましょう。
スマホアプリであれば、1人の小さいスマホ画面を全員と共有することになります。

想像しただけでも見にくそうだということがわかりますよね。
一方、紙の地図だと、見開きB4くらいのサイズ感はあるので、複数人で地図を見るときに見やすいです。
最近はGoogle Mymapと呼ばれるツールがあり、URLの共有で複数人とルートが共有できるというサービスも提供されています。
しかし、このシステムを使っても、大勢のうち1人が「ここに寄りたい!」と指差しして示しても、結局は全員で1つの小さいスマホ画面を見ることになります。
そうなる未来が見えているのであれば、やはり紙の地図を利用するほうが利便性が高いです。
自分でルートを考えることで、道を覚えられる!
もう1つの紙の地図のメリットは、自分でルートを考えることで道を覚えることにつながるということです。
スマホアプリを使っていると、ただスマホアプリが示す道路を進むことになるので、あまり道を覚えられません。

もっと言えば、「スマホの地図アプリに操られている」と言っても過言ではありません。
しかし、紙の地図を使っていると自分で道を考えるようになるため、頭の中に地図が作られていきます。
頭の中に地図ができると、次回以降のツーリングでは地図を使わなくても目的地までたどり着けるかもしれません。
自分の頭の中に地図を作っておけば、今後のツーリング時に効率の良いルート選びをすることが可能です。
ただ、紙の地図にも弱点はあるので要注意です。


ここまで、スマホアプリよりも紙の地図派の私が、紙の地図をべた褒めしてきました(笑)
しかし、紙の地図にも弱点があります。ここでは私自身の経験をもとに、どのような弱点を感じたか解説します。
紙の地図の弱点は、主に次のようなことです。
- 夜の暗い時間には、地図が全く見えない
- 情報が更新されない
この点について、詳しく説明します。
夜のツーリング時には、地図が全く見えない
紙の地図の弱点としてまず挙げられることは、夜のツーリング時には全く地図が見えないということです。
昼間でも夜でも、走行中に地図を確認するということは交通安全の観点からおすすめできません。
しかし、昼間であれば信号待ちの時や路肩にバイクを止めて、地図を確認することができます。一方、夜は外は真っ暗なので、地図を見ようにも見られません。
多少街灯などがあったとしても、やはり紙の地図は見えにくいです。

夜のツーリングは暗いし寒いから、あまり好きじゃない!
という人も多いのではないでしょうか。
しかし、長距離ツーリングの際などは、予期せぬトラブルで予定が後ろ倒しになり、日が落ちてからも走行しなければならない、なんてこともあります。
そのようなときには、見えなくなってしまう紙の地図は使い勝手が悪いです。
情報が更新されないので、定期的に新しい地図を購入する必要がある
紙の地図のもうひとつの弱点として、「情報が自動更新されない」ということが挙げられます。
スマホアプリなら、インターネットを介して自動で地図がアップデートされますよね。Google Mapなどでは、最新の道路状況が反映されている場合もあります。
しかし、紙の地図では情報が更新されません。2020年の地図を購入すれば、2020年の購入時点の情報しか記載されていません。
そのため、最新の地図情報を手に入れるためには、数年に1回地図を新しく買う必要があります。

ただ、地図を買い替えて新旧の地図を見比べることで、新しい道などを知って勉強になりますけどね!
ただ、必ずしも最新の地図情報が必要という場合は少ないのではないでしょうか。
さすがに10年前の地図となると、情報量も少ないですが、2, 3年の型落ちの地図でも十分に地図として利用することができます。
皆さんの周りの道路は、最近になって新しくなった場所が多いですか?多くの方はそうは感じないでしょう。
そのため、5年に1度程度の買い替えぐらいが妥当だと考えられます。
とはいえスマホアプリも便利なので、紙の地図とスマホ地図を併用するのがおすすめです

ここまで、紙の地図のメリットとデメリットを解説してきました。
紙の地図にもデメリットがありますが、実はこれを補う方法があります。それは、
スマホの地図アプリと紙の地図を併用すること!
です。
先に説明したように、紙の地図には「夜は見えない」ということや、「最新の地図情報が更新されない」という欠点がありました。
このような場合、スマホを併用して使うことで紙の地図の欠点を補うことができます。
また、紙の地図を利用していて道に迷うと、自分がどこにいるかわからなくなることがあるんですよね。
そんな時には、諦めてスマホの地図を使うのが便利です。
多くのスマホには、GPS機能が付いています。GPS機能が付いていれば、自分の現在地を瞬時に知ることができます。

自分の居場所が分からなくなった時には、GPSは神!って思えますよ(笑)
このように、紙の地図の弱点を補うようにスマホアプリを利用すれば、上手に楽しいツーリングをすることが可能になります。
ツーリングで使う地図はツーリングマップル一択です!

紙の地図でおススメな地図は、「ツーリングマップル」です。
というか、バイクのための紙の地図はほとんど「ツーリングマップル一択」と言っていいと思います。
ツーリングマップルはその名の通り、ツーリングのために作られた地図です。
先ほど、「スマホアプリが選択するルートはライダーにとって最善ではないことがある」と説明しました。
ツーリングマップルには、ライダーが欲しい情報がたくさん載っています。
- 桜の綺麗な桜並木
- バイクのための交通神社
- オフロード車で走りたいダート道
- バイクは通れない道
このように、ライダー目線で作られている地図がツーリングマップルです。

そもそも、この地図を作っている人がバイク乗りの編集者の方です。間違っても車とかで使う大きな道路地図は買ってはいけません!
ツーリングマップルは多くの書店で販売されています。書店では、「地図」のコーナーか、「雑誌・趣味・バイク」のコーナーにあることがほとんどです。
ネット通販でも購入することができます。

まとめ|紙の地図のほうがバイクツーリングにはおススメ!スマホも併用しよう!
ここまでお読みいただきありがとうございました。ここで話を整理しておきましょう。
バイクツーリングには、スマホアプリより紙の地図が優れている理由は、
- 地図アプリが示すルートは、ライダーにとってベストなルートではない!
- スマホのカメラ機能が壊れてしまう可能性がある!
- 複数人で同時にルートを確認しやすい。
- 道を覚えられる
でした。
一方、紙の地図を利用するデメリットとしては、
- 夜のツーリング時には地図が見えない。
- 情報が更新されないので、定期的に新しい地図を購入する必要がある。
でした。
紙の地図にもデメリットがありますが、デメリットを補うためには「スマホを併用して使う」という方法が非常におススメです。
ツーリングに使う紙の地図は、「ツーリングマップル」というライダーによるライダーのための地図がおすすめです。
この地図を使えば、ライダーにおススメなルートが一目瞭然でわかります。

このように、紙の地図は意外と便利です!ぜひ紙の地図を利用して、自分にとって適切なルート設計をしてツーリングを楽しみましょう!