バイクに乗るためには、法的に加入義務がある自賠責保険に加えて、任意保険に加入しておかなければなりません。
しかし、バイクの任意保険は補償内容が複雑で、大学生はどのように考えて補償内容を選べばいいのかよくわからないことがあります。自分の場合もそうでした。

ぜんっぜんバイク保険のことなんかわからんねんけど...

いろいろな区分があって、ほんとにわかりにくいですよね。
そこでこの記事では、大学生が加入するバイクの任意保険の中で、どのようにして補償内容を選べばよいのか、私の経験談も交えながら解説したいと思います。
- バイク保険の内容と選び方
- なるべく安くバイク保険を契約する方法

大学生のバイクの任意保険 主な補償内容

バイク保険にはさまざまな補償内容がありますが、そのうち主なものは以下の4つです。
- 対人賠償保険
- 対物賠償保険
- 搭乗者傷害保険
- 人身傷害保険
と言われても、内容についてはいまいちピンとこないと思うので、以下でわかりやすく解説します。
バイクの任意保険 補償内容その1:対人賠償保険
対人賠償保険は、バイク事故によって相手にけがをさせたり、あるいは相手が死亡した場合のための補償です。
- 急に飛び出してきた子どもとバイクが接触してしまった。
- 交差点で左折する時に、自転車に気づかずに巻き込んでしまった。
このような場合、相手のけがの度合いによって治療費を補償する必要がありますが、これを対人賠償保険でカバーすることが可能です。
過去の例として、相手に後遺障害が残った場合3億円以上、相手が死亡した場合は5億円以上の高額賠償事例があります。
バイクの任意保険 補償内容その2:対物賠償保険
対物賠償保険は、バイク事故によって物を壊してしまった時のための補償です。いわゆる「物損事故」のための補償です。
- お店にバイクが突っ込んでしまった。
- 停車していた車に気づかず、後からバイクで突っ込んでしまった。
例えばお店にバイクが突っ込んでしまったら、店の修理や営業補償をしなければならなりません。
また、停車していた車に気づかず後ろからバイクで衝突した場合にも、やはり車の補償をしなければなりません。
過去の例として、店舗に損害を与えて2億円以上、車に衝突して1億円以上の損害賠償が生じたケースがあります。
> 【関連記事】バイク盗難に役立つ盗難保険は加入するべき?いらない?
バイクの任意保険 補償内容その3:搭乗者傷害保険
搭乗者傷害保険とは、バイク事故でバイクに乗っていた人がけがをした時のための補償です。
- 自転車と衝突し、こけてしまって自分がけがをした。
- 信号待ちの時、後ろから車に追突されてけがをした。
こんなときに、搭乗者傷害保険で治療費をカバーすることができます。
対人賠償・対物賠償は相手への補償でしたが、搭乗者傷害保険は自分への補償です。
搭乗者傷害保険は、事故の過失割合によって補償額が変わります。
例えばバイク側に過失がない事故であれば十分に保障されますが、過失がゼロの事故はそうそう起きません。
車:バイク=5:5の過失割合であれば、その過失割合に応じて補償額が左右されます。
一方、過失割合に関係なく治療費をカバーできる保険もあります。それが、人身傷害保険です。
バイクの任意保険 補償内容その4:人身傷害保険
人身傷害保険は、過失責任に関係なく、バイクに乗っていてけがをした際に補償されます。
- バイク側に過失が大きい事故を起こして、自身もけがをしてしまった。
こんなときには、人身傷害保険があると十分にカバーできると言えます。
なぜなら、この場合バイク側に過失が大きいので、搭乗者傷害保険だけでは治療費をカバーしきれない可能性があるからです。
大学生のバイク保険はどの補償内容を充実させるべきか

ここまで主な補償として4つ出てきました。

補償内容を充実させればその分、保険料は高くなってしまいます。
大学生にとっては、保険料を少しでも抑えたいというのが本心ですよね。
そのため、できる限り保険料を押さえつつ、かつできる限り手厚い補償を選択したいところです。
これを踏まえて、どのように補償内容を選択すればよいのか、考えていきましょう。
対人賠償・対物賠償保険は、大学生かどうかに関係なく「無制限」を選択
まず、対人賠償保険と対物賠償保険については、補償額を無制限にしましょう。
というのも、対人賠償や対物賠償は上述のように、数億円という単位の補償になることが少なくありません。
また、対人賠償と対物賠償の両方を補償しなければならない場合、十数億円の賠償になることも考えられます。
そのため、対人賠償保険・対物賠償保険はの限度額は無制限としましょう。

なるほど、対人対物は無制限。これは鉄則なんやな。
搭乗者傷害・人身傷害保険はどちらか一方でも良い
搭乗者傷害保険と人身傷害保険は、可能であれば両方つけるべきでしょう。
特に人身傷害保険を付けると、3, 4万円程度保険料が高くなってしまうこともあります。
自分のための保険ということを踏まえると、搭乗者傷害保険と人身傷害保険はどちらか一方を選択するのが良いです。
私の場合は、搭乗者傷害保険を付けずに人身傷害保険 (上限2,000万円) を選択しました。
人身傷害保険なら、事故の過失割合に関係なく、実費で保険金を得ることができますからね。
しかし、人身傷害保険を選択するとやはり保険料は高くなってしまいます。
そのため、自分の経済状況と合わせて考えて、自分への保険を選択しましょう。

搭乗者傷害保険か人身傷害保険か、あるいは両方を選択するか、めちゃめちゃ悩むところです。僕は満額の保険料を受け取れるということから、人身傷害保険に加入しています。年間の保険料は約7万円と、少しお高めになってます。
お金のない大学生ほどバイク保険には手厚い補償が必要

ここまで読んできて、やはり多くの大学生は少しでも保険料を安くしたいと考えているのではないでしょうか。
私もその気持ち、とても分かります。
ここで、ちょっと次の疑問について考えてみて下さい。
皆さん様々な考え方をお持ちだと思います。
この質問に対する私の答えは、

大学生はお金を持っていないから!!
この一言に尽きます。
バイクに乗るのはとても楽しいですが、一歩間違えれば自分や他人の人生を大きく狂わせてしまうことになります。
バイクに乗るということはそれだけ社会に対して責任を負うということです。
他人の人生を狂わせてしまった場合、最終的に解決するためにはお金が必要です。
お金を払っても亡くなった人は戻ってきませんが、結局のところ解決するためにはお金が必要なのです。
自分が加害者となって人を傷付けた場合、責任を負うということは「莫大な金額のお金を被害者に支払うこと」です。
だから、バイクに乗る人は任意保険に加入しなければならないのです。
お金を持っていない大学生ほど、手厚い保険をかけるべきだということをぜひ認識してください。
安くバイク保険に加入する方法は、いろいろな保険会社を比較すること!
お金がない大学生だからこそ、バイク保険に加入することは必須です。

でも、できることならなるべく安く保険に加入したいわ...。

それ、めちゃめちゃわかります。できる限り保険料は安くしたいですよね。
保険料をできるだけ安くするためのポイントは、簡単な話で、様々な保険会社を比較することです。
バイクの任意保険を扱う保険会社はたくさんあります。
- アクサダイレクト
- チューリッヒ
- 三井ダイレクト
- 共栄火災
- 損保ジャパン
- AIG損保
- 三井住友海上
- あいおいニッセイ同和
ここで列挙しただけでも8社の保険会社があります。
それぞれの保険会社で、補償内容によって保険金額が異なります。
一番確実な方法は、すべての保険会社に問い合わせることでひとつひとつ保険料を確認することです。

でも、それってめっちゃめんどくさくない?

そう、めっちゃめんどくさいです(笑)
だから、できるだけ楽をできる方法をお伝えしますね。
できるだけ楽をして安く保険を選ぶ方法は、バイク保険の見積もりサイトを使うことです。
バイクの任意保険を専門としている保険比較・見積もりサービスは、インズウェブバイク保険見積りサービスが強いです。
インズウェブバイク保険見積もりサービスなら、上記の8社を一気に比較できますし、なにより楽に簡単に安い保険会社が見つかります。

できるだけ安く、お得に保険契約をするのがおすすめです!
まとめ|対人・対物賠償は無制限、搭乗者・人身傷害はお好みで

では、これまでの話をまとめておきましょう。
- 対人賠償保険は無制限
- 対物賠償保険は無制限
- 搭乗者傷害保険と人身傷害保険は自分で判断
搭乗者傷害保険を選択するか人身傷害保険を選択するか、本当に悩みどころだと思います。
保険料を安く抑えるのも魅力的ですが、万が一の際のことを考えると、やはり手厚い補償は必要不可欠です。
そして安く保険を選ぶためには、インズウェブバイク保険見積りサービスなどの保険比較サービスで見積もりだけでも取ってみましょう!
自分にとって適切な補償はどの組み合わせか、考えてみてくださいね。

もちろん、保険を使うことがないように安全運転することは大前提ですがね!